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一点堂
ITTENDO

安政一分銀

Ansei Ichibugin

系列
計数銀貨(一分銀)
額面
一分(1/4両)
時期
1859年8月(安政6年)

更新: 2026-10-14

規格(確認済みの範囲)

項目値種別出典
発行・品位(図録)1859年8月・87%図録の値[1]
額面(図録の公定相場)一分銀4枚=金1両図録の値[2]

事実1859年8月発行・品位87%(図録)。[1]

事実常設展示図録の公定相場の表では、金貨1両=4分=16朱で、計数銀貨は一分銀4枚が1両にあたる(図録)。[2]

歴史的文脈

事実幕府は金貨流出を防ぐため、二朱銀2枚(1分)に含まれる銀の量を洋銀1枚(1ドル)とほぼ同じにした安政二朱銀(1859年6月・品位85%)を開港直前に発行した。欧米諸国が「洋銀の日本国内での価値が下がる」と抗議したため、幕府は安政二朱銀の発行を停止した(図録)。[1]

事実安政二朱銀の発行を停止した幕府は、洋銀を鋳つぶして、洋銀引替え用の安政一分銀(1859年8月・品位87%)を発行した(図録)。[1]

事実洋銀は、貿易で使われた外国の銀貨で、日本には主にメキシコ銀貨が入ってきた。日米和親条約(1854年)の下で、洋銀1ドル=一分銀1枚と定められた。その後、アメリカ初代駐日総領事ハリスが「同種同量の原則」を主張し、洋銀1ドル=一分銀3枚となった(貨幣博物館「日本貨幣史」)。[3]

事実1859年、開港による金貨流出を懸念した幕府は、開港日の前日、天保一分銀より純銀量が多い安政二朱銀を発行し、洋銀1ドル=二朱銀2枚で交換させようとした。しかし、アメリカの反対によって、洋銀1ドル=一分銀3枚となった(貨幣博物館「日本貨幣史」)。[3]

事実当時の金銀の価格は、日本が金1g≒銀5g、外国では金1g≒銀15gで、日本では金が割安であったため、日本から海外へ金貨が大量に流出した。外国商人らは、日本で4枚の洋銀を一分銀、さらに小判へと交換し、海外で小判を交換すると洋銀12枚を得ることができた(貨幣博物館「日本貨幣史」)。[3]

事実1860年、万延の改鋳で純金量を1/3に減らし金銀比価を国際水準としたことで、海外への金貨の大量流出は収束した(貨幣博物館「日本貨幣史」)。常設展示図録も、万延の改鋳(1860年)で金貨の重さを従来の3分の1としたため、国内の金銀比価は海外とほぼ同じとなり、金貨の流出は収束に向かったと記す(図録)。[3],[1]

未確認事項

解釈量目・寸法・鋳造高・現存数・書体や極印による変種の区分・識別の手掛かりについて、確定的な一次記録は本記録の参照資料からは確認できていません。確認でき次第、追記します。

落札記録

この貨種と確認できた落札記録はまだありません。近い種類の相場をこの貨種の価格として示すことはしません。確認でき次第、ここに掲載します。

参照資料

  1. [1]「貨幣博物館 常設展示図録(開港と金貨流出)」(日本銀行金融研究所 貨幣博物館) — https://www.imes.boj.or.jp/cm/collection/tenjizuroku/mod/book/pageindices/index70.html(参照日: 2026-10-14)表: 天保一分銀 1837年 品位99%/安政二朱銀 1859年6月 品位85%/安政一分銀 1859年8月 品位87%。本文: 安政二朱銀の発行と停止(欧米諸国の抗議)、洋銀を鋳つぶして洋銀引替え用の安政一分銀を発行、万延の改鋳(1860年)で金貨流出は収束。取得 HTML: workspace/current/ittendou-daily-autopublish-2026-10-13/round3-a046-2026-10-13/evidence/imes-zuroku-index70.html
  2. [2]「貨幣博物館 常設展示図録(両替屋と金銀銭の相場)」(日本銀行金融研究所 貨幣博物館) — https://www.imes.boj.or.jp/cm/collection/tenjizuroku/mod/book/pageindices/index39.html(参照日: 2026-10-13)公定相場(1700年)の表: 金貨(計数貨幣)1両=4分=16朱、1765年〜 計数銀貨 一分銀4枚・二朱銀8枚・一朱銀16枚
  3. [3]「日本貨幣史」(日本銀行金融研究所 貨幣博物館) — https://www.imes.boj.or.jp/cm/history/content/index.html(参照日: 2026-10-14)近代「洋銀」「金貨の大量流出のカラクリと万延の改鋳」「開港と安政二朱銀」の記述。取得文: workspace/current/ittendou-daily-autopublish-2026-10-13/round3-a046-2026-10-13/evidence/imes-nihon-kaheishi-2026-10-14.txt