
元禄小判 — 荻原重秀の財政革命と元禄バブルの代償
金の品位を半分に落として幕府を救った男、その功罪
対象貨幣: 元禄小判
概要
元禄小判は、元禄8年(1695年)に江戸幕府の勘定吟味役・荻原重秀の主導により鋳造された改鋳金貨である。慶長6年(1601年)から続いた慶長小判の金品位84.29%を、一気に57.37%まで引き下げた大胆な政策だった。重量は慶長小判の17.73gとほぼ変わらない17.78gに設定し、外見上の変化を最小限に抑えた。この改鋳によって幕府は膨大な「出目(改鋳差益)」を得たが、同時に物価高騰を招き元禄バブルの土壌を形成した。江戸金貨の全体像および小判の種類と見分け方も参照されたい。



