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title: "地方自治法施行60周年記念500円バイカラー — 47都道府県10年の旅"
url: "https://ittendo.com/story/47-prefecture-500en"
site: "一点堂 ITTENDO"
type: "story"
coin: "地方自治法施行60周年記念500円バイカラー・クラッド"
category: "記念貨幣"
published: "2026-05-20T08:32:18.776Z"
updated: "2026-05-20T12:00:00.000Z"
lang: "ja"
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# 地方自治法施行60周年記念500円バイカラー — 47都道府県10年の旅

> 昭和22年生まれの法律が生んだ、平成最大の記念硬貨シリーズ

## 諸元

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| denomination | 500円 |
| period | 平成20年〜平成29年（2008年〜2017年） |
| metal | バイカラー・クラッド（外周：白銅 / 内円：ニッケル黄銅 / 芯材：銅） |
| weight | 7.1g |
| size | 直径26.5mm |
| mintage | 各県版それぞれ100万枚程度（諸説あり） |
| designer | 造幣局（大阪） |
| market | 1枚：500円〜数千円 / 47種完全セット：3万円〜10万円以上（状態による） |

## 概要

地方自治法施行60周年記念500円バイカラー・クラッド硬貨は、昭和22年（1947年）5月3日に施行された地方自治法の60周年を記念して、平成20年（2008年）から平成29年（2017年）にかけて発行された記念硬貨シリーズである。日本の47都道府県それぞれのシンボル（花・名所・特産品など）を一枚ずつデザインし、10年がかりで全47種類を完成させた、戦後日本最大規模の記念硬貨プロジェクトだ。

技術的な特徴としては、外周（白銅）と内円（ニッケル黄銅）と芯材（銅）の3層構造による「バイカラー・クラッド」技術を採用し、重量7.1g。昭和39年（1964年）東京五輪記念1000円銀貨以来最大規模のシリーズとされ、造幣局（大阪）が製造を担った。[記念貨幣の歴史と種類](/coinpedia/kinen-002-overview)および[東京五輪記念硬貨との比較](/coinpedia/kinen-001-tokyo-olympic)も参照されたい。[市場インデックス](/market/index)で現在の相場も把握できる。

各都道府県の硬貨は、その地域の象徴を丁寧に刻んでおり、観光・地域振興の観点からも注目を集めた。コレクター向けの「47都道府県コインセット」も販売された。[古銭オークションの基礎知識](/coinpedia/basics-007-auction)を参考に、全種コンプリートを目指す収集家も多い。

## 第1章 昭和22年の地方自治法と60周年記念の意義

昭和22年（1947年）5月3日——この日は日本国憲法の施行日であり、同時に地方自治法が施行された日でもある。戦後民主主義の二本柱として、憲法と地方自治法は同じ日に産声を上げた。それまでの明治憲法体制では、地方行政は内務省の強い統制下に置かれていたが、新しい地方自治法によって、都道府県・市区町村が自らの意思で行政を運営する「地方自治」の原則が確立された。

昭和22年（1947年）から60年が経過した平成19年（2007年）に、政府はこの節目を記念して特別な記念硬貨を発行することを決定した。60周年という数字は、日本の伝統的な「還暦」にあたり、制度の成熟を祝う意味合いがあった。プロジェクトの企画立案には財務省と造幣局が中心となり、各都道府県とも協力して、それぞれの地域を象徴するデザインを選定する作業が進められた。

平成20年（2008年）の第1弾発行から、平成29年（2017年）の最終弾まで、10年という歳月をかけて47種類すべてのコインが世に出た。毎年4〜5種類のペースで発行されたこのシリーズは、各発行のたびに地元メディアに取り上げられ、地域の話題を提供し続けた。発行順は都道府県コードの順ではなく、シリーズとしての構成を考慮した順序が選ばれたとされる（詳細は造幣局の公式記録による）。

昭和39年（1964年）の東京五輪記念1000円銀貨以来、日本では様々な記念硬貨が発行されてきた。1998年の長野五輪記念500円（平成9年〜10年発行）なども記念に値するシリーズだったが、47都道府県という全国規模で、10年にわたって継続発行されたシリーズはこれが初めてだった。その意味で、このプロジェクトは「平成の記念硬貨史」の最高到達点といえる。

地方自治法の60年という歴史は、日本の民主主義の60年でもある。昭和22年（1947年）に生まれた制度が、平成の時代に硬貨というかたちで記念されたとき、その円盤の中には戦後日本の歩みが凝縮されていたのだ。[古銭グレーディングの基準](/guide/grading)を理解して、コレクションの質を高めよう。

## 第2章 バイカラー・クラッドの技術 — なぜ二色なのか

地方自治法60周年記念500円の最大の技術的特徴は「バイカラー・クラッド」構造である。通常の500円硬貨（平成12年・2000年以降）もバイカラー・クラッドだが、この記念硬貨はそれをベースに各都道府県のデザインを精密に刻み込んだ高難度の作業を実現した。

バイカラー（二色）とは、外周リング（白銅：ニッケル25%・銅75%）と内円プラグ（ニッケル黄銅：銅72%・亜鉛20%・ニッケル8%）という異なる合金を組み合わせた構造を指す。さらに「クラッド」とは、芯材（純銅）の表面に別の合金を被せた積層構造のことで、偽造防止と耐久性の両立を実現している。この3層構造（白銅外周＋ニッケル黄銅内円＋銅芯材）の組み合わせは、当時の偽造防止技術の最先端だった。

重量7.1g、直径26.5mmという規格は通常の流通500円硬貨と同一だ。これにより、ATMや自動販売機でそのまま使用できる流通硬貨として機能しつつ、記念品としての価値も持たせるという、実用性とコレクション性の両立が図られた。

各都道府県のデザイン選定は、地元の意向を最大限尊重しながら行われた。例えば、北海道ならヒグマとクローバー、沖縄県なら守礼門と紅型染め模様というように、その地域を象徴するモチーフが精選された。デザインを0.1mm単位の精度で金型に刻む造幣局の職人技は、この記念硬貨の品質を保証する根幹だった。

平成20年（2008年）の第1弾発行時、このシリーズに採用されたバイカラー・クラッド技術は、当時の日本の製造技術の粋を結集したものだった。その後も技術は継続的に改善され、平成29年（2017年）の最終弾まで一貫した品質が維持された。この技術的連続性が、47種類のシリーズ全体としての統一感を生み出している。[記念貨幣の技術解説](/coinpedia/kinen-002-overview)も参照されたい。

## 第3章 47種類のデザインと地域文化 — 発行の10年

平成20年（2008年）から平成29年（2017年）にかけての10年間、毎年4〜5種類の記念硬貨が発行された。その47種類それぞれに、担当する都道府県の「顔」が刻まれている。選ばれたモチーフは、花（都道府県花）、名所（城・神社・自然景観）、特産品など多岐にわたる。

各硬貨のデザインは地域のアイデンティティを反映しており、地元での発行記念イベントには多くの住民が集まった。特に、その都道府県の記念硬貨が出る年は、地元紙が大きく報道し、地域の誇りを再確認する機会となった。観光地の土産店では、その地域の記念硬貨を求める観光客の需要も生まれ、細やかな観光振興効果も見られた。

発行ペースを見ると、平成20年（2008年）には第1弾として北海道・大阪府など複数が発行された。その後毎年継続的に発行が進み、平成29年（2017年）に最終弾が完結した。10年にわたるプロジェクトの完走は、国家プロジェクトとしての計画性と実行力を示している。

コレクターにとっては、47種類を完全に揃えることが最大の目標となった。「47都道府県コインセット」は造幣局から公式に販売されたほか、各地の銀行や郵便局でも取り扱われた。しかし、特定の年や特定の都道府県の版が品薄になるケースもあり、二次市場での価格が上昇することもあった。昭和39年（1964年）東京五輪記念硬貨以来の大規模シリーズとして、完全セットのコレクション価値は特に高い。

日本全47都道府県という完全性のコンセプトは、コレクション文化の視点から見ても極めて優れた設計だった。「全部揃えたい」という人間の本能的な欲求を刺激し、一枚一枚の硬貨が「47分の何枚目」という文脈の中に位置づけられた。[東京五輪記念硬貨との比較](/coinpedia/kinen-001-tokyo-olympic)で、日本の記念硬貨史の流れが俯瞰できる。

## 第4章 完結後の市場評価と収集家の視点

平成29年（2017年）に最終弾が発行されて以来、47都道府県500円バイカラー・クラッド硬貨の完全セットに対するコレクター需要は根強い。発行終了後、「もう新品は手に入らない」という希少性が加わり、特に未開封の公式セット品の評価は上昇傾向にある。

単品（1枚）での相場は、状態によって500円（額面）から数千円程度が一般的だ。流通硬貨として実際に使われた場合は市場価格が低くなる一方、未使用品（ミント状態）は数倍の評価を受ける。47種類完全セット（公式ケース入り）は単体より高く評価される傾向がある。

人気の高い都道府県とそうでないものでは、価格に差が生まれやすい。一般的に観光地として知名度の高い京都・東京・沖縄などのデザインへの需要は高く、逆にマイナーと思われる地域の版は入手しやすい傾向がある。これを利用して「安い版から集める」戦略を取るコレクターもいる。

投資的な観点からは、記念硬貨への投資には慎重な姿勢が必要だ。発行枚数が比較的多いため、純粋な稀少性による大幅な価格上昇は期待しにくい。しかし、全47種類完全セットの「完全性のプレミアム」は比較的安定しており、長期保有の対象としては合理的な選択肢の一つといえる。[古銭オークションの基礎知識](/coinpedia/basics-007-auction)で、買い方・売り方の基礎を学ぼう。

最終的に、この47都道府県シリーズが持つ価値の本質は経済的なものだけではない。昭和22年（1947年）に生まれた地方自治法という制度の60年を、日本全国の地域文化と組み合わせて記念するという、文化的・歴史的なコンセプトの深さこそが、このシリーズを他の記念硬貨と一線を画す存在にしているのだ。[市場インデックスで相場を確認](/market/index)しながら、コレクション戦略を組み立てよう。

## 価値と希少性

地方自治法施行60周年記念500円バイカラー・クラッドの市場価値は、収集形態によって大きく異なる。単品の相場は状態に応じて500円（額面）から数千円。しかし47種類完全セット（公式ケース入り・未使用品）は単体を大きく上回る評価が見られる（個別の価格は照合済みの記録のみ掲載する方針）。完全セットの希少性は、47種類すべてを未使用状態で揃えることの難しさから生まれる。

各種の発行枚数は比較的多いため（各県版で100万枚程度とされる）、単純な稀少性による価格高騰は限定的だ。しかし発行終了後、公式販売ルートで新品が手に入らなくなったことで、良品の流通は徐々に減少している。[古銭グレーディングの基準](/guide/grading)を理解した上で、状態評価を正確に行うことが重要だ。

特に評価が高いのは、造幣局公式の「プルーフ品」や「ブリスターパック入り未使用品」だ。通常の流通品と比べると表面処理が精緻で、コレクション性が格段に高い。将来的な価値の安定性という点では、完全セットの保存状態の良いものが最も安定していると考えられる。[記念貨幣の歴史と種類](/coinpedia/kinen-002-overview)と合わせて、収集計画を立てることをお勧めする。

## 結び

地方自治法施行60周年記念500円バイカラー・クラッド硬貨は、昭和22年（1947年）に生まれた地方自治法の60年を祝い、平成20年（2008年）から平成29年（2017年）にかけて10年かけて47都道府県全てを記念した、戦後日本最大規模の記念硬貨プロジェクトだ。バイカラー・クラッドという最先端技術と、各地域の文化・シンボルの融合が、47枚それぞれに独自の物語を生み出している。完全セットを揃えることは、日本全国を巡る小さな旅でもある。昭和39年（1964年）東京五輪以来の記念硬貨文化の集大成として、このシリーズは長く記憶されるだろう。
