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title: "享保小判とは: 正徳・享保の改鋳と図録の品位・量目"
url: "https://ittendo.com/article/news-jp-1410-810842b2"
site: "一点堂 ITTENDO"
type: "article"
category: "江戸金貨"
published: "2026-10-12T21:07:47Z"
source: "一点堂編集部"
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lang: "ja"
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# 享保小判とは: 正徳・享保の改鋳と図録の品位・量目

> 享保小判は1715年（正徳5年）に鋳造が始まった江戸時代の金貨で、新井白石の提言による正徳の改鋳（1714年）の翌年に品位をさらに引き上げたものです（貨幣博物館）。図録の表では品位87%・量目18gと、江戸小判の中で最も高い品位です。個体の確認は、極印・花押・量目を図録や記録と照らして行います。

享保小判は、1715年（正徳5年）に鋳造が始まった江戸時代の金貨です。日本銀行金融研究所貨幣博物館の「日本貨幣史」は、新井白石の提言による1714年の正徳の改鋳の翌年に、幕府が小判の品位をさらに引き上げたものと記しています。

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## 享保小判の背景と特徴

享保小判は、1715年（正徳5年）に鋳造が開始された金貨です。貨幣博物館の「日本貨幣史」によると、江戸幕府は元禄の改鋳による物価上昇に対して、新井白石の提言により1714年に慶長金銀と同品位に引き上げる改鋳を実施し（正徳の改鋳）、その翌1715年に小判の品位をさらに引き上げました（享保小判）。常設展示図録は、正徳・享保の改鋳を進めたのは6代将軍家宣と7代将軍家継に仕えた新井白石であると記しています。徳川吉宗が8代将軍となったのは享保元年（1716年）で（国立公文書館の年表）、享保小判の鋳造開始（1715年）より後のことです。したがって享保小判は、吉宗の「享保の改革」ではなく、白石が進めた正徳・享保の改鋳に属する貨幣です。

図録の表では、享保小判の品位は87%、量目は18g（いずれも丸め値）で、慶長小判・正徳小判の84%を上回ります。上田道男の論文（金融研究・1993年）によれば、金座史料系列の規定品位は50.7勾位（86.79%）です。改鋳の結果について貨幣博物館の「日本貨幣史」は、正徳の改鋳により貨幣量が急激に減少し、経済活動の停滞と物価の下落をもたらしたと記しています。

貨幣博物館の「日本貨幣史」は、正徳・享保の改鋳による米価の下落に対処し金銀貨の流通量を増やすため、幕府が1736年に金銀貨の品位を引き下げた（元文の改鋳）とも記しています。正徳・享保の改鋳は江戸時代を通じて金銀の品位を上げた唯一の改鋳であると、貨幣博物館の「日本貨幣史」は記しています。鋳造高については確定的な記録は確認できていません。この小判の詳細については、[享保小判](/coinpedia/edo-gold-010-kyoho-koban)でさらに詳しく解説しています。

享保小判は、元禄の改鋳で下がった品位を正徳・享保の改鋳で引き上げ、元文の改鋳で再び下げるという江戸時代の貨幣政策の流れの中に位置づけられます（貨幣博物館「日本貨幣史」）。

## 享保小判の歴史的背景と評価

享保小判の品位87%（図録の丸め値）は、常設展示図録の改鋳の表に載る小判の中で最も高い値です。「享保」の名は享保年間の元号によりますが、鋳造開始は正徳5年（1715年）です（図録）。

量目は図録で18g（丸め値）とされ、慶長小判と同じです。表面には花押と「壹両」の文字極印が打たれています。金貨の製造は後藤家の指示のもとで行われ、日本橋の後藤役所の敷地内の製造所が金座とよばれるようになったと常設展示図録は記しています。

正徳小判との判別について、上田道男の論文（金融研究・1993年）は「離れ光次」（「光」と「次」が離れた極印）によるとし、これを戦後に提唱された状況証拠と位置づけています。

享保小判と確認できた落札記録は、現在の一点堂の市場記録にはありません。同じ種類全体の相場をこの貨種の価格として示すことはしません。確認でき次第、オークションハウス・開催・日付・ロット・グレード・落札価格・出典URL・確認日を添えて掲載します。

関連する情報を知りたい方は、[慶長小判](/coinpedia/edo-gold-009-keicho-koban)や[元禄小判](/coinpedia/edo-gold-005-genroku-koban)のページも参考にしてください。

## 享保小判の価値を決める要因

享保小判の品位は、図録の表では87%で、慶長小判・正徳小判の84%、元禄小判の57%、元文小判の66%（いずれも丸め値）と比べて最も高い値です。量目は慶長・元禄・正徳と同じ18g、元文小判は13gです（図録）。

個体を見るときの手掛かりは、表面の花押と「壹両」の文字極印、極印の形、量目です。図録の表の量目は18g（丸め値）で、個体の重さはこの値と照らして見る手掛かりの一つです。上田道男の論文（金融研究・1993年）は、日本銀行金融研究所所蔵の標本3点の非破壊分析で金85.7〜86.6%・量目17.70〜17.75gと報告しています。品位の高さから変色や錆の少なさを導く記述は、参照した資料にありません。鑑定は複数の特徴と来歴の総合判断で、一つの特徴から結論を出す手掛かりは知られていません。偽造品や加工品の見分け方の一般的な注意は、[偽物・加工品の判別ガイド](/guide/fake-detection)を参照してください。

個別の価格や落札事例は、元ロットを確認して享保小判と照合した記録が得られたものだけを市場記録に掲載する方針です。真贋の見極めは、極印・花押・量目を図録や記録と照らして行います。

## 享保小判の入手と保有に当たっての重要な確認点

享保小判を入手し、保有する際の確認点を整理します。鋳造高と現存数の確定的な記録は確認できていません。状態の見方は[古銭グレーディングの基準](/coinpedia/basics-003-grading)に沿って記録します。

次に、落札記録の見方です。一点堂の市場記録に享保小判と照合済みの落札記録はまだ無く、同じ種類全体の数字をこの貨種の価格として示すことはしません。落札記録の読み方は[古銭オークション入門と活用法](/coinpedia/basics-007-auction)で、記録そのものは[落札履歴を一覧で見る](/auctions)で確認できます。

保管の方法は[古銭の正しい保管方法](/guide/storage)にまとめています。湿気・温度変化・衝撃を避けることが基本です。

## 享保小判の歴史的意義と注意点

享保小判は、常設展示図録の改鋳の表で最も高い品位（87%・丸め値）を持つ江戸時代の小判です。新井白石が進めた正徳・享保の改鋳に属し、吉宗の「享保の改革」の貨幣ではありません（図録）。

偽造品や加工品の有無や手口は、参照した資料では確認できないため、本記事では述べません。個体の確認は、極印・花押・量目を図録や記録と照らし、来歴と合わせて行います。

購入後の保管についても慎重な対応が求められます。湿気や急激な温度変化、物理的な衝撃は小判の劣化を招くため、専用のコインカプセルやアルバムに入れ、暗所で保管することが推奨されます。適切な保管方法についての詳細は、[古銭の正しい保管方法](/coinpedia/basics-006-hokan)を参考にすると良いでしょう。保管と鑑定の記録を残しておくことが、後の確認の手掛かりになります。

享保小判を見るときの要点は、正徳・享保の改鋳という位置づけ、図録の品位と量目、極印と花押の確認です。市場記録は照合済みの記録が得られたものだけを掲載します。
